患者さんに寄り添った看護にこだわりたい(女性・看護師歴12年)

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みんなの看護観

私は看護師になって12年たちます。専門学校を卒業してそのまま就職をしましたが、初めはNICU、新生児集中治療室に配属になりました。NICUは実習でも経験したことのない場所。何も言葉で訴えることのできない赤ちゃんたち。モニターや点滴を無数につけて管理される赤ちゃんたちに衝撃を受け、ここでは働いていけないだろうと思ったのです。
しかし結局NICUで5年以上も勤務をしました。働けば働くほど仕事が面白くなってくるのです。NICUは突然のお産もあるし、入院もあるし、オンコールで呼ばれることもありました。また超未熟児の看護などは神経をすりへらすほど。しかしとても奥が深く、看護の原点があるような気がしました。
看護の原点というのは、手で触り、感じそしてケアするということです。物言えぬ赤ちゃんだからこそ、毎日の変化を注意深く観察することが必須です。またモニターや点滴をつけて管理しているけれど、結局最終的には、私たちの手で触れてみて、変化を感じケアをしていくのですね。赤ちゃんの胸を触れば、どの辺に痰があるのかわかります。またガスがたまっているなとか指で感じることができるのですね。また超未熟児の赤ちゃんでも、指をギュッと握ってくれることもあるのです。そんな医療の最先端の機器を備えて、なおかつ治療もおこなっているという技術的な面が重要でありながら、根本的なことは結局看護師の手にかかっているというところが奥深くて私はのめりこんでいったのですね。
この手で見て感じてケアをするということはNICUに限ったことではありません。その後成人病棟や手術室も経験しましたが、やはり手で感じることは大切だと思います。そして看護の基本だと思っているので、私はそれにこだわりたいのです。
それを実感したのは、外国に行った経験があるということも役に立っているかもしれません。

私は看護師の経験を生かしてボランティアのために、イギリスとバングラデシュに行ったことがあります。イギリスでは身体障害者施設で、そしてバングラデシュでは小児病院で活動をしました。どちらも現地の言葉があり、その習得をすることは必須なのですが、それがなくてもケアができるのですね。初めは不思議でした。しかし看護師が行うケアって世界共通のようなところがあるのです。もちろん、使用される物品や扱われる薬物などは違うので、勉強が必要です。しかし看護の基本的な部分、たとえば、清潔や排泄、食事、睡眠などに関することは、これまでの経験があれば言葉ができなくてもケアできるのですね。それは患者の希望を読み取る力、またこんな時自分だったらどんなことをしてほしいかなという考えをすることによって、患者の気持ちに寄り添ったケアを実践できるのです。そのために言葉は多少苦労しても、基本的な看護については実践できるのだと実感しました。
この経験も交え、私は看護をするうえでやはり患者のもとに行き、患者に寄り添い、一番適したケアをすることが看護の基本だと思っています。またそうすることが一番大切だと思うのです。
実際は、毎日医師の指示に追われたり、ナースコールに追われたり、看護師の記録や事務処理などに追われることも多いです。また患者の観察のためにモニターなどを使用することも多いです。また記録なども電子カルテとなり、患者のベットサイドまでパソコンを持っていくことも少なくありません。しかしやはりそれを扱うのも人間の手です。そのために最終的には、私たちの手でケアしていくことが大切だと思います。いつまでも心に寄り添うケア、そして何も患者さんから訴えがなかったとしても感じ取れる能力を身につけて、それにこたえられる看護をしていきたいと思っています。


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